操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

易によるオンライン・メール鑑定

操体を学ぶ人は必読なのですが、

 「無双原理・易」と言う本があります。「からだの設計にミスはない」にも出てきますね。

 

私が易を習い始めたのは、橋本先生の本に出て来たこともあります。

 

易は、操体の次くらい?に面白いです。

 

操体において、8という数字は大きな意味を持っています。

オクタントとは八分割の空間のことですし、オクターブは8つの音階、オクトパスはタコです。オクなんたら、というのは8を指すのです。

 

そして易は「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ではありませんが、乾兌離震巽坎艮坤(けんだりしんそんかんごんこん、と読みます)つまり、天沢火雷風水山地の8つの事象(小成八卦と言います)を二つ重ねた「大成卦」、8×8=64種類になります。

大成卦は、六つの爻から成り立っており、それぞれに意味があるので、易の卦の種類は64×6=384通りとなります。

 

f:id:lovecats:20200706110505g:plain

 

「太極」とか「陰陽」という話も、橋本敬三先生の本には出てきますね。

 

なお、易の元になっているのは「易経」ですが、英語では"The Book of Changes” あるいは I Ching(イーチン)と言いますが、その名のとおり「変化」が記されています。

 

操体法は、独学では学べません。同じように、易も独学では学べません(中には例外の人もいますが、それは除外します)。

私の易の先生も、友人の易者も、私もですが、独学で壁にぶち当たって、専門学校へ行きました。

易の本は、卦の内容や易経については詳しいのですが、実際に「どのように卦を評価するか」という「編集作業」は、書いていないのです。

 

操体法もそれと同じで、やり方や写真が載った本があるけれど「実際にどのように運用するか」は書かれていないので、それは習うしかないのです。

逆に、その辺りの「基礎」が分かっていれば、本を読めばすぐわかります。

 

無双原理・易

無双原理・易

  • 作者:桜沢 如一
  • 発売日: 2004/06/24
  • メディア: 単行本
 

 

占いには、誕生日からその人のスペックやトリセツ的なものをみる「命理占(命占)」、その時の波動や状況をみる、タロットや易、形や状態(家相、手相など)をみる「相占」があります。もっと言えば「医」(鍼灸治療など)、山(気功、食養)も、「占」の中に含まれます。

命卜相医山

 

 と、話が長くなりましたが、今回、易によるオンラインとメール鑑定を承ることにしました。

オンライン(チャットも大丈夫です)

(施術後に、でも勿論構いませんので、ご希望の方はお知らせ下さい)

 

内容は大抵のことは大丈夫ですが、人の生死に関わることや、人の不幸を占うものはお受けできませんので、よろしくお願い致します。

 

詳細は下記リンクからどうぞ。

 

易によるオンライン・メール鑑定

新メニューです。「飛ばし」

Zoom飲み会、最初は面白かったけど、続けると「もういいや・・」と、なりますね。

 

それはさておき、施術+ベーシック講習の第四日曜午前開催に引き続き、新しいメニューを作りました。

 

左脳とばし遠隔操法

www.teizan.com

こちら、第四分析の手法の一つです。

臨床飛ばし(触れない臨床) - 操体法大辞典

 

にも詳細を書いていますので、ご覧下さい。

 

最近は、実行委員の間でも実験を行っており「変化」や「無意識の動き」などの結果を得ています。

 

何に効くのか?と言われると、多少困るのですが、渦状波(かじょうは)には似ていると思います。

 

渦状波®は、刺激にならない皮膚への接触のことです。

詳細はこちらをお読み下さい。20年前は操体関係者も「皮膚だぁ?」と懐疑的でしたが、今は操体関係者の間でも割とポピュラーです(きちんと習った人はあまりおらず、また、三浦先生から「鍵」を授からずにやっている人はいます)。

 

皮膚へのアプローチは、無意識に関与しますが、「飛ばし」も無意識に関与するようです。

 

 

 

コロナ禍下で何ができるか?と考えた時、あ、我々が10年前以上からやっている「触れない臨床(操体法)」、あれをいまこそ出してもいいんじゃない?という話です。

 

もともと「臨床を飛ばす」という話が出た時、中には「それが理解できない」人もいたりしましたが、私自身は20数年前に外気功の先生にスカウトされ、外気功を学んだ身です(外気功とは、医療気功の通称です)。

その際に、遠隔の外気功も修めていたので、私は師匠が「触れない臨床」と言い出しても焦ったりはしませんでした。そういう素地があったので、とてもラッキーでした(といっても、私は気功と操体は、混ぜては使いません。

また、アプローチ法が全く違います。

 

混ぜて使う事のデメリットを知っているからです。つまり、メリットよりもデメリットの方が大きいということです)。

 

ご興味のある方は是非どうぞ。

 

 

 

 

 

ベーシック講習日曜開催致します

20年近く「日曜にやってくれるとありがたい」と言われ続けてきた「操体の施術+ベーシック講習」、今後いつまでか未定ですが、

操体の施術+ベーシック講習

を、2020年7月から、第四日曜の午前中にも開催することに致しました。

場所は三軒茶屋になります。

www.teizan.com

こちらは、20年近くやっており、当方の一番人気のプログラムです。


参加する方のご希望(何を知りたいのか、何を持って帰りたいのか)をしっかりリサーチして行っていますので、内容は「みんな同じ」ではありません。

 

コロナ禍で、健康に対する意識が変わったと思います。

一番大事なのは「数多ある情報の中から、何を選ぶか」ということです。

その時に必要なのが「原始感覚」、快か不快かききわける力であり、好きか嫌いかを選択する力です。これからは、この感覚が必要とされてくるでしょう。

 

その「原始感覚」を甦らせ、磨くのが、操体法です。

 

痛みを取るとか肩凝り解消とかもアリですが、原始感覚を蘇らせ、磨くことが、アフターコロナを生きる大きな鍵となるのではと思っています。

「鍵」。

これは武術系の人に聞いた話だが、

武術を習っていると、途中で「もういいや」「自分でできる」と、修業をやめてしまい、自己流で練習をする輩が出てくるらしい(昔からいたんですね)。

 

そうすると、どうなるか。

師匠から、最後の「鍵」のようなものを受けとっていないので、自己流でやると、だんだんカラダが壊れるのだそうだ。

 

また、中には「テクニックだけ盗んで後はトンズラ」みたいな輩もいたと思うが、教える方はちゃんとわかる。そういう輩には「鍵」は渡さないのだ。

 

そして「鍵」を伝授されていないと「先生の元でやっている時は効果が出るが、先生の元を離れるとどうも効果が出ないとか(講習の場でやると出来るけれど、家に帰るとさっぱりとか)、そんなことが起こる。

 

古武術とか伝統療法などは、こうやって伝わってきたのだと思う(伝承も大事だ)。

 

ここで思い出すのが、またまた密教僧慈童さんの話だが、聖天様という仏様がいらっしゃる。普段は厨子に入っていらっしゃるが、この厨子を開けられるのは聖天供を授かった(師匠から授かる)った者しか開けられない。

(開けるとどうなるか、というのは「密教僧 秋月慈童の秘儀」をお読み下さいね)

 

他にも特定の仏様を供養する場合には「授からないといけない」のだ。

 

私は操体法にも「鍵」があると思っている。

 

幸いにも私は「鍵」を授かっているし、仲間でも「あ、この人は授かっているな」というのはわかる。

授かった以上は、それを大事にして、後の人に渡すのも、弟子の役目だと思う。

 

なお、私自身は「外気功」を伝授しているが、今までで「鍵」を渡したのは数人しかいない。渡そうと思っていても渡せなかったりする。

しかし、何度も書いているが「渡そうと思って渡せなくなった」というのは「渡さなくても良い」というお示しだと思っている。

 

「鍵」「授かる」というのは、単純だが優れたシステムだ。時間はかかるが、大事なことや秘伝を伝える場合、やはり「伝えてはいけない人物」に伝えてはいけないから。

 

 ※見よう見まねで、密教系の印を組んだり真言を唱えるのはやめましょう。ちゃんと師匠について、授かって下さい。

 

 

昔から、三浦先生が受講生に言っているのが、「未熟な者同士で練習してはいけない」ということだ。

昔は結構「自主練していいですか」という人がいたので、三浦先生はよく「やめておけ」と諭していた。

 

わかっている指導者がいればいいのだが、ビギナー同士で、うろ覚えで勉強すると、間違って覚えて後で困ることがある。

 

自主練というと、一生懸命な感じがするが、間違えて覚えたら、少し厄介だ。

また、根性論とも違う

 

私の昔の受講生に、寿司職人がいた。

当時、寿司職人は中卒で修業に入るのが普通だったが、彼は高校を出てから修業に入った。自分より年下(先に入った方が先輩なのである)の先輩がシャリを握るのを羨ましく思いながらも、最初は皿洗いしかやらせてもらえない。

 

しかし、彼はどうしても握りの練習をしたかった。

 

先輩が握っているのをこっそり見て、夜中に握りの練習をした。

いざ握りデビューの際、得意げにシャリを握ったら兄弟子にメチャクチャ怒られたらしい(昔なのでフルボッコにされたとか……)。

 

手を左右逆に覚えていたのだ。

(カウンターで職人が並んで握る場合、手が揃っていないとぶつかったりするし、見栄えも良くない)

 

「一度身についたクセが抜けなくて苦労しました」と、その人は言っていた。

 

確かに早く覚えたいという熱意はわかるのだが、間違って覚えては元も子もない。

 

例えば操体でも、自己流で変なクセがついていると、そのクセを修正するのに時間がかかるのだ。

 

なお、独学修得したり、自主練で上達するものもあるが、操体はそうではないと思っている。

 

操体法セルフケアの第一歩。

操体法を自分でやる場合、最初は「きもちいい」とか「快」とかは考えなくて大丈夫です。

 

何事もそうですが、最初は「型」です。

目的は「型」を体得することなので「きもちのよさ」とか「快」はおいといて下さい。

これ重要です。

 

そしてその前に、自分のからだのパーツを改めてチェックしましょう。

 

母趾球に意識をおけますか?

左手手首の小指側(尺骨側)にある、ぽこっと出た丸い骨がありますね。

これは「茎状突起(けいじょうとっき)」と言いますが、この骨に意識がおけますか?

 

この他にも、いくつか「意識をおいてみよう」的なところがあります。

 

そしてもうひとつ。

みなさん、動かす速度が早すぎるのです。

 

操体法のセルフケアには、基本的に「瞬間脱力」は不要だと思って下さい。

こう言うと「万病を治せる妙療法」の愛読者は驚くかもしれませんが、瞬間脱力しなくていいです。

 

イメージで言えば、太極拳の二倍の遅さくらいです。または、水平に前方に上げた手を肩のほうに向かって90度動かした時、10秒くらいのスピードです。

かなりゆっくりではないかと思います。

 

この辺りに慣れてからだと、スムースです。

 

 

 

セルフケアの操法もリニューアルします。

常に操体の先導者であるのが、我らが師匠、三浦寛先生です。

常にアップデートしているのです。

 

1999年10月10日、全国操体バランス運動研究会の東京大会が、早稲田の井深記念講堂で開催されました。

 

その際の実行委員長が私のお師匠、三浦寛先生だったわけです。

 

その日に出たのがこの本です。

 あれから約20年経ちましたが、操体も変わりました。

 

当時は「皮膚だぁ??」と言っていたコンサバな操体関係者も「皮膚の操体」とか言うようになってきたし(20年の歳月はすごいですね)。

 

2004年に「操体法入門」で全身形態の連動が発表されたとき、反応したのはむしろスポーツ業界の方で、操体関係者はあまり見向きもしなかったのです。

それは「連動は患者によってみんな違う」と思っていたから。

しかし「ボディに歪みがなく自然体であれば、連動にはルールがあり、患者の連動が異なるのは、ボディに歪みがあるからである」というセオリーが伝わるにつれ、コンサバな操体関係者も「連動」という言葉を使ったりするようになりました。

 

また「目線」の話を最初にしたのも三浦先生ですが、最近では「イサキ」などでも、普通に「目線」の話が出てくるので「世の中変わったわ」と思う次第です。

 

そして、我々は、多分今後歴史の教科書に載るであろう年を生きています。

2020年は世界的にコロナウイルスによって起こる新型肺炎によって、様々な局面で打撃と変化を受けました。

 

実は、操体も「第五分析」が登場してから(未だ公にはなっていませんが、我々はすでに臨床や個人レッスンなどで指導しています)、変わりました。

 

楽が快に変わった時も「これがパラダイムシフト」だと思ったものですが、それ以上の変化です。

 

最初に第五分析のセオリーを聞いたとき(実は第四もすごいんですが)、聞いていたメンバーは「えっ」と、と耳を疑いました。

 

まあ、驚いた時の後は「わかりました」と師匠についていく人と、「ダメです。もうついていけません」という人に分かれます。

 

第四分析についていけなくて去って行った人はいましたが、第五分析を聞いても、驚く人はいても、去る人はいませんでした。そうです。第四分析がの後ですから。

 

 

というわけで、今までの本に載っていたセルフケアの操法も、書き直しが必要だよね、ということで、今現在チェック中です。

 

よりシンプルに、より的を絞ったものをご紹介予定です。

 

 

 

久々のオフライン講習。

昨日は、二ヶ月ぶりに、オフライン(つまり、zoomではない)講習を再開しました。

 

私などは自粛期間中も、zoom中継するために三茶に通っていましたが、受講生の中には、医療機関で働いているので、未だに県外移動禁止という方もいますし、医療機関勤務の方もいらっしゃいます。遠方の場合は、まだ移動は自粛というところもありますね。

 

4月からは、私がたまたまzoomを使えるということ、機材もあるということで、三茶の講習会場に機材をセッティングして、フォーラムや勉強会、講習を開催してきました。これは「なるべく途切れさせない」「継続」するための、やむを得ない処置です。

 

そもそも「コロナ」の狙いは、我々人類の「絆」とか「コミュニケーション」とか、そういうものを壊すことなんです。

 

疑心暗鬼、不安、心配の余り自分や相手を縛ったり。

それがコロナの狙いですから、どうぞ気をつけて。

安全のために中止しました、というのも、安全のためにという名の下に、何かをなくしているのです。

 

午前中は私が担当している「視診触診」。午後は三浦先生の定例講習です。

 

「実際に触れて行う動診操法と、触れずに行う動診操法の区別の仕方」や、触れずに診断分析を行う際のヒントなどを伝えました。

(それぞれの使い分けというか、使い方)

 

この写真は、最初被験者でやっていたものを、私がお願いして、被験者仰臥膝二分の一屈曲位にポジション変更してやっていただいたものです。

 

 

f:id:lovecats:20200629115543j:plain