操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

ぎっくり腰の時は操体ではどうするか?その1

操体法の有名?な操法に「仰臥膝二分の一屈曲位で、足関節を背屈させて脱力する」というものがあります。

 

「つま先上げ」と言っている場合もありますが、あれは「つま先を上げているのではない」ので、私はそうは言いません。

正確には「趾(あしゆび)の背屈」と言ったらいいんでしょうか。しかし、昔からの伝統?で「足関節の背屈」と言うことが多いです。

 

これは、何をやっているのかというと、膝裏(しつか)の圧痛硬結を除去してるんですね。

膝の裏には「委中」「委陽」という、腰痛の特効穴があります。

鍼灸師の方などに「膝の裏を触診します」というと「委中か委陽ですか?」と聞かれますが、かならずしもそうではありません。それ以外の場所にも圧痛があったりします。

まあ、膝の裏をゆるめているのだから、委中、委陽にも作用しているのでしょうね。

 

しかし、単に足首を背屈しただけとか、つま先を上げただけでは、ダメです。
委中まで、いや、全身が「連動」する必要があるんです。


つま先を上げておろすだけで、腰痛が消えた!というのならば、世界中の誰もがやってると思うんですが、そうじゃないということは、やっぱり「つま先を上げておろす」だけでは不足があるということです。

 

その「不足」のテクニックをしっているのが、我々操体のプロなんです。

 

★Q★ 何故、足関節の背屈、あるいは趾の背屈によって、腰痛が改善するのか?

★A★ 膝の裏は「ひかがみ」(ひざかがみ)と言って、全身の歪みが鏡のように反映されるところ。また、委中という腰痛に効く経穴もある。ここをゆるめ、圧痛硬結を除去することによって、ボディの歪みを正し、二次的に症状疾患にアプローチする。また、委中、委陽などの、腰痛に効果のあるツボを狙うこともできる

 

みたいな感じでしょう。

 

しかし、しか~し、

ぎっくり腰でいらっしゃる方、あるいは「ぎっくりしちゃったから来て下さい」というような、急性期の場合、

 

仰臥膝二分の一屈曲位がとれないことがあります。

こういう時は「一番安楽なポジション」をとってもらいます。

 

 

たけのこを茹でました。

今日、朝堀りのたけのこ2本を200円で売っているのを発見しました。

早速買って、茹でてみました。
圧力鍋を使ったので、手早く出来ます。自分のためにもメモしておきます。

 

私は圧力鍋大好きで、ずっと使っているんですが。使い慣れると手放せない便利ものです。たけのこ、普通に茹でると、米ぬかを入れるとか結構時間も手間もかかるんですが、圧力鍋を使うなら、皮を向いてお米をいれて20分加熱するだけです。

 

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長さ25センチ位です。

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包丁で二つ割りにします。

たけのこ、包丁で二つ割りにすると、簡単に皮がむけます。
下の黒いブツブツは包丁でそぎ落とします。

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圧力鍋にたけのこを入れ、水をひたひたに注いで、お米を一握り入れます(米ぬかは入れなくても大丈夫です)。

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圧力鍋に火をつけます。圧力がかかったら、火を弱めて15分〜20分加熱、火を止めて自然に冷まします。冷めたら水で洗ってお米を洗い流します。たけのこは、ジップロックとかにきれいな水をいれて毎日変えれば冷蔵庫で1週間もつそうです。

 

この後。たけのこ1本は、鶏腿一枚、油揚げ一枚を適当にカットしたものと(水180cc 酒20cc しょうゆ大さじ1,さとうとみりん大さじ2)を、圧力鍋に投入し点火、圧がかかったら5分〜7分。圧力が抜けるまでまって出来上がり。少し煮詰めてもよし。

 

残ったたけのこ1本は、上半分の柔らかいところを、刺身包丁で薄切りにして、お刺身に。ワサビじょうゆで。

 

というわけでたけのこを愉しみました。

 

季節のもの、皆さんも愉しんでくださいね

 

「ベーシック講習」のテキストリニューアル。

操体の施術+ベーシック講習」は、私のプログラムの中でも一番人気のものです。

 

実際に受けて頂いてのレクチャーなので、

操体で言うきもちよさってなに?」
「本を読んでもわかりません」
「動画を見てもさっぱりわかりません」
「他で受けましたが、きもちよさは、わかりませんでした」

などなど、操体経験者の質問にもお答えできますし、

 

操体は全く初めて!」
という方も大丈夫です。

 

また、手技療法家や、その道のプロの方で
操体のここのところがわからない」という方も大丈夫です。

 

というのは、その方のご希望を伺って、プログラムを作るからです。

 

第五分析のヒントを得て、操体のセルフケアはますますシンプルに、わかりやすくなっています。

 

施術+ベーシック講習(日曜開催追加) | %blog

www.teizan.com

何故か最近「受けたい」という方が結構多く、また、操体法の新しいメソッドをためしてもらいたい、ということもあり、テキストをリニューアルしました。

 

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こんな感じです。

 

GWも開催予定です。予定はこちらをどうぞ。

 

皆様のお越しをお待ちしております

操体法の脱力は「ラグドール」ではない

昨日、第2日曜は、東京操体フォーラム実行委員の月一度の勉強会でした。

その時「脱力」が話題になりました。

 

我々は、第1分析的な「瞬間急速脱力」は、あまりやっていません。

というのは、瞬間的に抜くのは(特に息を吐きながらとか)は、結構難しいのと、諸状疾患を抱えたクライアントに無理がある場合があるからです。

 

私が「瞬間急速脱力、本当に必要?」と思ったのは、ある操体の大会での出来事でした。

何人かの方がデモをやったのですが、

前屈して、脱力、後屈して、脱力、とかやっていたのです。

これ、かなり危ないですよね。

 

タイトルの「ラグドールではない」ですが、これ、以前アメリカで操体を習ったという日本の方に偶然聞いたのですが、アメリカで「ラグドールのように脱力する」と習ったのだそうです。

ラグドール、と言う種類の猫がいますが、いわゆる「ぬいぐるみ」です。

子猫を触ったことがある方なら、ご存知かと思いますが、子猫って、ぐにゃぐにゃしていますよね。立てば普通にとことこ歩きますが、だっこすると、ぐにゃぐにゃのぬいぐるみのようになります。丁度、そんな感じです。

 

または、ひものついたあやつり人形を想像して下さい。脱力した後、床に落としたあやつり人形のイメージです。全ての力が抜けて、全身が抜けています。


寝てやるならば、ラグドールのように「ぐにゃっ」と、重力に逆らわずに脱力して委ねるのもアリかもしれませんが、例えば足関節の背屈を指示して、脱力する場合、我々は「足の関節をゆるめる」ことを予想しています。

 

これが「足の関節をゆるめる(つま先が床に落ちる)」のではなく、他も緩んで、膝が倒れるくらいぐにゃっとゆるむ(これだけゆるむには、事前にかなりの力が必要です)、みたいな感じになります。

 

ちょっと違いますよね。

 

というか、操者としては、そこまで(全身でぐにゃっとなり、仰臥膝二分の一屈曲位が崩れるくらい)崩れると、結構困ったりします(予想外)。

 

というわけで、立位で後屈して「ストン」と脱力している姿を見たのですが、立っているから勿論立位はキープしているのですが、危ないなあ、と思いました。

勘違いして、ラグドール並みに「ぐにゃ」っとなって、転倒する人がいるかもしれません(実際に実技を見ていて、危ないな、と思った感想です。瞬間的に、はずみをつけて脱力していたからです。前屈はまだしも、後屈はかなり危ない)。

 

しかし、本人達は真面目にやっているわけです。そして、それを指導している。
それが危険だというのです。

 

健康な方ならともかく、年配の方などが、後屈して瞬間脱力して、転倒とかしたら危険です。

 

多分この方達は、両手を水平に上げて、ストンと落とすというのがあるので、前屈も後屈も側屈も左右捻転も、瞬間的に抜くと思ったのだと思いますが、前屈からの起き方や、後屈からの起き方などはちゃんと記載がありますし、前後屈、左右捻転、左右側屈で「瞬間的に抜かせる」というのは聞いたことがありません。

 

これを「いろんなやり方があるから」と括るのは簡単ですが、もし「後屈で瞬間脱力をしたら、転倒して倒れて怪我をした」という高齢者(高齢者に限りませんが)がいた場合などは、どうするのでしょうか。

 

なんていうことを思い出しました。

 

というか、今は、瞬間急速脱力でなくても、充分対応できるんです。

実は「瞬間急速脱力」は、結構難しいのでした。

 

 

 

子猫の頃は、驚く程ぐにゃぐにゃだった真魚君ですが、今は超しなやかな筋肉質です。

 

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くねくねまーちゃん、と呼ばれています

 

 

操体的自然体立位を習得する秘訣

自然体立位。
般若身経をやる場合の、基本のスタンスです。

一番簡単なのは

  • 足は腰幅
  • つま先とかかとは平行に
  • 背筋は軽く伸ばし
  • 目線は正面の一点をみる
  • 膝の力をホッ、とゆるめる

というスタンスです。

これ、慣れないと、左右捻転とか終わった後、つま先が外側に向いていたりします。
慣れてくると、前後屈しても、捻転しても、側屈しても、この「つま先と踵は平行に」という足のフォームが崩れなくなります。


というわけで「こうやるんだよ」ということは、アタマでは理解できますが、実際に、からだが覚えてくれるまでは、ある程度の時間がかかります。

 

そこで、よく聞かれる質問があります。

 

「これ、いつもずっとやっている必要がありますか?」いうことです。

私は

「そんなことないですよ。最初は型を覚えて、それからはちょこちょこやっていれば(意識的)、無意識のうちにできるようになります」

と、言います。

(無意識のうちに、というのは、意識しなくても、つま先と踵は平行に、というのが自然にできる、ということです)

 

「いつもずっと」とは、生活の中で、常に「自然体立位」のスタンスをとった方がいいのか、という話しですね。

 

さて、考えてみてください。

朝、顔を洗ったり、歯を磨いたりしますね。

その場合、洗顔と歯磨きは、日々のルーティンの中に、無意識のうちに組み込まれていませんか?

 

別に、一日中洗顔と歯磨きの事を考えてはいませんよね。

これと同じで、「ずっとやっている必要はないが、意識するときは意識して、あとは、無意識に任せる」のが、いいと思います。

 

というのは、昔「自然体立位を朝から晩までやっていたら疲れた」という人がいたものです。

別に朝から晩までやっていなくてもいいんです。

一日に一度か二度、意識的に練習して、あとは無意識に任せる。

そうすると、意識しなくても、自然にできるようになります。

 

「朝から晩までやったら、早く上手くなる」わけでもないような、気がします。

 

 

朝から晩までずっとやっている、というのは「意識100パーセント」の状態です。

それよりも、「少し集中して」「あとは無意識に任せる」というのがいいのではないでしょうか。

 

繰り返します。


最初は勿論「型」を覚える必要がありますが、その後は「少し集中して」「無意識に任せる」のです。

 

ラジオ体操だって、覚えたいからと言って、朝から晩までラジオ体操してたわけじゃないですよね。

あれは、毎朝とか、体育の時間に毎回とか、定期的に繰り返すから、覚えるのです(音楽との連鎖反応もあるかもしれません)。

 

朝から晩までいつもずっとやっている、と言った方が、何となく頑張っていそうで、早く結果が出そうな気がするかもしれませんが、からだで覚えることは、ある程度覚えたら、無意識に任せるのが良さそうです。

 

これも、操体で言うところの「頑張るな」かもしれません。

 

あ、ここで一つ思い出しました。

昔、自然体立位、の指導をした際の話しです。

「膝のちからをほっ、とゆるめる」というのは、実は含胸抜背(がんきょうばっぱい)と言うものに近い(これは、太極拳などでよく聞く用語ですが、私も太極拳の先生から教わりました)と思います。

何かというと、骨盤を前弯曲(これは操体用語ですが、腰を反らす、の反対です)させます。

太極拳など、中国武術では「腰を反らさない」「出っ尻にしない」のが基本です。

普通、腰を反らさないと「背中が丸まって姿勢が悪くなる」と、言われますが、そうではなく、腰を反らさずに、なおかつ背筋をすっきりと伸ばすのです。腰は反らせません。

 

骨盤の前弯曲、後弯曲についてはこちらをどうぞ。

www.teizan.com

 

この話をしたら、ある年配の女性が

「私は子どものころ、厳しく育てられて、腰を反らせて良い姿勢にしなさいと、モノサシを背中に入れられたので、腰は反らしたいんですが」とおっしゃいました。

 

確かに腰を反らさずに、膝の力をゆるめるのは、スカート姿やスーツ姿の女性にはあまり向いていませんが、

なにも、スカートやスーツ姿の時まで「自然体立位」を常にやって下さい、というわけではないんです(汗)。

 

そりゃ、スカートやスーツ、ハイヒールを履いた時などは、腰は反る(というか、膝を伸ばすと、体の構造上、骨盤は反ります)ので、臨機応変です。

 

「ずっとやっている(ずっと意識する)」と「目的を意識して、後は無意識に任せる」。この違いを分かって頂ければなあ、と思います。 

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意識と無意識の割合が決め手です。

 

 

 

般若身経を習得する秘訣(編集しました)

★文章が重複していたので、少し手直ししました。

 

 4月29日(木)昭和の日、2021年春季東京操体フォーラムを、オンライン開催致します。

www.tokyo-sotai.com

 

今回も昨年秋に引き続き「セルフケア(特選)」ですが、この際なので、東京操体フォーラム実行委員や、受講生メンバーが「どんなセルフケアをしているのか」ということを、リサーチしてみました。

 

頻度。流石皆さん、毎日やる方が多いようです。

 

私もやりますが「ちょこちょこ」というのが正解に近いかな。
起床時と、入浴時にやることが多いです。

 

多分、歯磨きとか洗顔のように、生活の一部に組み込まれているのではないでしょうか。

 

「なんにもやってないですよ」という人に限って、生活の一部になっていて、苦労してやっている、という感じがない、というのが理想ですね。

 


般若身経:

からだの使い方、動かし方を、真理を説いたお経になぞらえて、操体界界隈ではこのように呼んでいます。操体界界隈では、有名ですし「般若身経にはじまり、般若身経におわる」と言ってもいいくらい、大事です。

 

「からだの使い方、動かし方のスタンダードであり、診断法であり、治療法でもある」という、セルフケアの真髄です。

 

これを習得するには、ちょっとした秘訣があります。

 

私は長年「般若身経」を一般の方やプロに教えていますが、やはり、指導する順番があるのです。

 

なお、操体を学んでいて、ご自身も「般若身経」を一般の方に指導する機会がある方に聞いたところ「感覚をききわけられないのが一番大変」だと言っていました。

 

実は、これが「ちょっとしたワナ」なんです。何がワナなのかというと、

 

この方は、身体能力がとても優れている方で、なおかつ感覚の聞き分けも抜群に良いのです。なので「感覚がききわけられない」ということが、多分「想定外」なのだと思います。

 

しかし、

 

般若身経の指導は、まず

型です。

 

操体を学ぶ過程では「感覚のききわけ」も大事ですが、それはプロセスの中にあります。

最初から「感覚がききわけられる人(とくに快)」は少ないとみていいです。

 

最初は、重心安定(手は小指、足は親指@母趾球)、重心移動(捻転する場合は、捻転する方の足の母趾球に重心が移動し、反対側の足のカカトは軽く浮くなど)を、足のみでしっかり形として覚えてもらいます。

 

手をつけると、皆さんほぼ100パーセント、手に意識が行くので、捻りすぎたり倒しすぎたりして、重心の移動があやふやになります。

 

手をつけるのは、足の「型」をしっかり覚えてからのほうが良いのです。

 

般若身経を指導すると、本などをしっかり読んでいて「きもちよさ」とか「感覚」という方もいらっしゃいますが、私の場合、最初は「感覚(痛いとか辛いとか、そういうのは別にして)のききわけ、快のききわけ」は、置いといてもらいます。

 

何故ならば「型」を覚える前に「感覚」とか「快をききわける」というのは、順番が逆だからです。

 

★実際に長年指導してきて、一番大変なのは、最初から「快」とか「感覚のききわけ」という「単語」のみが頭にインプットされていて、それにこだわって、執着すること。「快」後のお楽しみ、と言っているのに 今やりたい!と言っている場合です。

 

今は操体から離れていますが、一時フォーラムにもいらっしゃった元総合格闘家の方は、以前「やっとわかったんですよ」というので

「何がわかったの?」と聞いてみたところ

「自分が感じられることが、普通の人は感じられないことがわかった」と言うのです。

「般若身経とかやってると、全身が繋がるっていう感じがあるんですが、これを感じられない人がいることがわかった」というのです。

 

つまり「自分が感じることができるから、他の人もそうだと思っていたら、そうじゃなかった」という話です。

 

操体を勉強したいという人の中には、身体能力がものすごく優れている人が結構いるのですが、つまづきやすいのが、この点です。

身体能力の高い人達は、ここが通過点です。

 

自分が「ほら、こうやると、きもちいいでしょ?」とやってみせても、相手(クライアント)は「は?」ということもあるのです(私のクライアントから聞いた実話です)。

 

「自分ができることが、他者にもできるわけではない。特に相手は、症状疾患を抱えたり、トラブルを抱えたりしている」ことは忘れてはいけないのです。

 

般若身経初心者に、いきなり「きもちいいでしょ」とか(先方が言ってきた場合などは別ですが、相手が最初から「快」を求めていたりしたら要注意です)いうのは適切ではありません。

 

まず「型」です。

 

感覚云々はまず置いといて「型」を忠実に再現できるようになるのが先です。

そもそも、型ができていないのに、快適感覚のききわけもへったくれもないのです。

つま先とかかとは平行、とか、含胸抜背(背筋は軽く伸ばし、骨盤は反らせない)など、慣れないポジションをとるので、最初はきゅうくつなのは当然なのです。

 

いいですか。快適感覚のききわけは、まだですよ。

型ができてから。それを心得ておいてくださいね。

 

それも母趾球の重心移動から。足ができるようになったら、上肢の動きもつけていいでしょう。

 

「型」をやっている最中は「やりやすいか・やりにくいか」「どっちが動かしやすいか」というように「運動感覚差」や「ROM」でも構いません。

もう、この辺りは「第一分析」です。

 

この最初のステップで、色気?を出して「きもちよさ」とか入れちゃうので、話がややこしくなるのです(経験済み)。

 

そして、般若身経が上達したかどうかというのは、自分でも分かります。

鏡をみて実際にやってみて「美しく」見えれば上達しています。


この辺りまできて、充分型が練れてきたら「感覚のききわけ(それも快)」に行く、そんな感じです。

 

実は、我々もこうやって「型」や「完コピ」から入って、型ができたらその次、というように、学んできたのです。

 

最初から「きもちよさがバンバンききわけられる」とか「やれば必ずきもちよさが味わえる」ということは、まずありません。

 

しつこいようですが、きもちよさ、感覚のききわけは置いといて、まずは「型」です。

 

何事も最初は「型」。それは操体も同じです。

守破離」の「守」です。

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まずは「型」からね!

 

 

みんな一緒じゃなくてもいい。

その昔、私の本を読んだという方からお電話をいただいた(1999年のものなので、第1分析です。今見ると間違いもあったりしますが、それは私のサイトで修正しています)

三浦先生に師事する前の本ですね。

 

 

その方は、デイケアサービスっぽいところで、お年寄りにやってもらっているそうですが、なかなか良い手応えがあったそうです(そうなんです。第一分析でも手応えはあるんですよ。しかし、よりよい臨床のために、それ以上の分析診断法があるんです)。

 

その方が言うには「みんなで一緒に合わせてやるのが、なかなか大変でできません」とおっしゃるので(当時既に三浦先生に弟子入りしていた)私は、

 

「あ、みんな一緒に合わせてやらなくても、それぞれのペースでいいんですよ」

と伝えたところ、眼から鱗というか、

「ラジオ体操みたいなものは、みんなで揃って合わせてやらにゃあかん」と思っていたのだそうです。

(三浦先生が、フィットネス系やスタジオで不特定多数を口頭で指導する場合、それぞれのペースに合わせます。これ、操体の指導の中でもかなり難易度が高い指導法ですが)