- 作者: 神田昌典
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/04/01
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神田昌典氏の「お金と正義」上下巻を読んだ。ストーリー自体は、人間の潜在意識の中にすり込まれている『神話』あるいは『ものがたり』(松岡正剛氏の本にはよく出てくる)をなぞったものだ。『物語編集』というヤツである。映画化しても面白いと思う。いや、アニメのほうがいいかな。
この中で私が一箇所だけケチをつけたいところがある。主人公がKISSのTシャツを着ている(KISSのコスプレしたりする)ロック青年なのだが、永ちゃんの大ファンでもある。
すいません。わたくし、ロック歴長いんで、その辺りは相当マニアックかもしれません(汗)
最後に「矢沢なりきりコンテスト」で、白いスーツを着て熱唱するのだが、長年(30年来の)KISSのファンとして言わせていただければ、KISSも好きでなおかつ永ちゃん好きというロック青年というのは非常にレアだと思う。実際、私の経験から言えば、KISS のファンとYAZAWAファンは、お互い礼儀を持って近づかないようなところがあった。というか、YAZAWA好きと、KISSのファン層とは全く違ったのである。
というか、この両巨頭がともめちゃくちゃ大好き、なんていうのは『節操がない』と言われたものである(私の時代はね)。
これがYAZAWAではなく聖飢魔?の、デーモン木暮閣下なりきり大会だったら私は納得がいくんだが。まあ、KISSの黒に対して永ちゃんの白というコントラストを狙っているのだろうか。いずれにせよ、神田氏はKISSのファンというよりは、永ちゃんファンなのではないか。
更に、KISSというと大抵の方はコウモリ男、ジーン・シモンズを思い出すようだが、実はKISSのフロントマンはポール・スタンレイである。ここで主人公がポールのコスプレをし、女の子がエースのコスプレをしたりというのだったら『こいつ、絶対コアなKISSファンだよ・・・』と思われたに違いない。KISS関連のツメが甘いと言えば甘い(すいません)。
ちなみに、ジーン・シモンズが製作に携わった映画、「デトロイト・ロック・シティ」は、KISSのファンのツボをつく名作だ。さすがバンドが直接関わっているだけあって、ファンは何度見ても面白いのである。
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ちなみに、私が何故KISS好きかというと、ファンのためのステージをやってくれるからなのだ。「ファンが何を求めているのか」その期待をいつも裏切らないのが彼らである。
ちょっとテンションが上がらないなぁ、という時、私はiPod Touchで"God gave rock n roll to you"をボリュームをあげて聞く。私の携帯の着メロもこれだ(正確に言えば、これと必殺のテーマである)。この曲はまるでKISS版のビートルズの歌のようだ。PaulとGeneの掛け合いはいつだって私にとっては感動的。最後のPaulによる『ROCK N' ROLL !!!!!!』という叫び声は何度聞いてもいい