2013年11月9日、10日の二日間にわたり、仙台で「全国操体バランス運動研究会」が開催された。
私は前日金曜夜に仙台入りした。
今回は東京操体フォーラムから総勢13名が参加した(日曜のみ参加3名)。
仙台ははじめて、またはお墓参りに行きたいというメンバーが増えたので、今回は課外授業?として、仙台に赴いたのである。
会場に向かうと、既に何人かの同志達が会場前で待っていた。
私はパソコンを使ったプレゼンをするので、パソコンチェックをするために少し早めに入り、チェックを無事完了させた。
実行委員長の稲田先生から挨拶の後は、初日午前中の「交流会」ということで、最初は橋本敬三先生のご四男の橋本承平氏による、敬三先生が残した日記についての興味深い話。敬三先生は小さな日記帳に小さな文字で日記をつけておられたそうだ。
資料的にも価値があると思うので、今度40分と言わず数時間かけてお話を聞きたいものだと思った。
次は私の番。先のバレンシアのフォーラムのレポートの発表。海外での実際は余り知られていない。また、海外で操体は「臨床家、治療家が勉強するもの」という認識度が高いというのは、健康体操の一環として捉えている方々にとっては、驚きだったかもしれない。
発表中。
その後は「介護操体」のデモンストレーション。
重心安定と重心移動の法則の応用。
お昼はすぐ近くの「東北一の歓楽街」こと「国分町」でお昼。
以前行った「旨味 太助」に向かう。
大人数でおしかけたにも関わらず(この店は予約不可なのです)、
すぐに席にとおされ炭火の香り香ばしい牛タンが登場(写真は二人前)。
厚さといい香ばしさといい、最高でした。
、
午後は「般若身経」の実技指導。神戸の中川先生の生徒さんである、細川雅美氏。神戸の系列はどうやら「膝の力をホッとゆるめる」というのが、自然体立位には入っていないようで、前屈の際、踵に体重を乗せると言う指導。私も昔このように習ったので、よく分かる。
般若身経の自然体立位で、膝のちからをホッとゆるめるという記述は「からだの設計にミスはない」という本に出てくるのである。
また、前屈と後屈、どちらがやりやすいかという比較だが、からだの構造上、前屈のほうがやりやすいことが多い。
このように、やっている先生、組織によって微妙に違ってくるのが般若身経なのである。
このあたりを「いろんなやり方があるから」といってスルーしないで、こういうやり方もある、というように、ディスカッションなりなんなりすればいい。
なによりも、般若身経は、身体運動の法則を説いているというとらえ方と、健康体操としてという二つのとらえ方があり、そのスタンスをはっきりさせてもいいのではないかと思う。
次は「糖質制限の可能性- 食のパラダイムシフト」ということで、高雄病院(日本で最初に病院食に玄米を出したところらしい)の江部康二先生(ドクター)の講演。
最近よく聞く「糖質制限ダイエット」。医師会などでは「根拠ナシ」と言っているところもあるようだが、新しいこと、あるいは今までの常識を覆すようなことは(操体もそうだが)、大抵そう言う目にあう。千島学説とか、今の医学をくつがえすようなものは、どうしてもそうなるのだろう。
糖質制限食は、タンパク質と脂質を中心にするのだそうだ。お酒も蒸留酒なら飲んでいいらしい。
85キロから体重が62キロに減ったとか、調子がいいとか、色々な意見があったが、皆さん(全員男性だった)実践していいほうに変わっているとのこと。
こうして初日は終了。