一昨日の「視診触診講座」の話です。
新しく参加したメンバーがいたので、
「膝窩ひかがみ」の説明と触診からはじめました。
「ひかがみ」というのは膝窩(膝のうらのくぼみ)の
ことですが、操体の臨床では、必ずといっていいほど
ここを診ます。
というか、
ひかがみの触診のやり方で、
「その人の操体のレベルがわかる」と言っても
過言ではありません。
釣りは「へらぶなにはじまってへらぶなに終わる」と
聞いたことがありますが、
操体も「ひかがみに始まってひかがみに終わる」
と言ってもいいかもしれません。
それくらい大事な「診断分析ポイント」です。
さて、ある方に被験者をお願いし、
参加メンバーに順々にひかがみの触診をして
もらいました。
その時、被験者役のSさんが面白いことを言ったのです。
「触れる人によって、開いたり閉じたりします」
どういうことかと言うと、
触診する人によって、ひかがみというか、からだが
その「素顔」つまり圧痛硬結を見せたり
ひかがみが閉じてしまい、情報公開?を拒んだり
するのだそうです。
「同じ被験者に同じことをしても、
操者によって反応が違う」ことがあります。
この人では反応がなかったのに
この人では反応する。
「同じ操体をやっても、効き目や反応が違う」
それは何故でしょう。
春のフォーラムや、GWの集中セミナーでは
その辺りをじっくりやろうと思っています。