確定申告もほぼ終わり、あとはまだ来ていない(手違いで遅れている)源泉徴収票が届けば申告できる状態になりました。
自営業者はこれが終わらないと新年度が迎えられません(笑)。
これが終われば、本格的に春のフォーラムの準備に入ります。
なお、用語解説は「操体を受けたい」方向けというよりは、操体を勉強したい、
あるいは理解を深めたい方向けに書いています。
ちょっと専門的だったらごめんなさい。受けたい場合は「きもちよさをききわけ、味わうとボディの歪みが整う」と認識していただければ。
さて、サイトの「用語解説集」にイラストを入れました。
「操体法」というのは、操体のほんの一部分にすぎず、
ここだけかじるのは何とも勿体ないという話。
こちらは、「楽(な動き)」と「快適(感覚)」の分析の違いを図示したもの。
受ける方は違いが分からなくてもいいんです。
その違いが分かっていて、それを受ける方に味わっていただくことができるスキルを持っているのが「操体のプロ」なのです。
なお、第一分析は「相対的」(楽か不快、辛いかどっちか)という分析、
第二分析は「この動きってきもちよさ、ある?ない?」という「絶体的」な問いかけです。実際に机上の空論ではなく、被験者に聞いてみると「楽か辛いかは分かる」けど、「どちらがきもちいいか」(この問いかけは間違ってます)と、聞かれててもわからないという答えが圧倒的に多いのです。
一昨年、6月に大阪で三浦先生が講義をやりましたが、大阪マダム達に聞いても「きもちよさが分かる人」という質問に手を挙げた人は僅かで、「楽か辛いかはわかる?」と聞いたところ、多数が挙手したのでした。
これは、実際に「操体ってきもちいい」と言いながら、
多くの実践者が「ホントはわからない」と思っている裏付けです。
何故わからないかというと、指導者が「楽と快の違い」を理解していないから。
理解していないから「どっちがきもちいいですか」とか(被験者は答えにくいしわかりにくい)「きもちよさを探して色々動いて」(動診と操法を混同しており、なおかつきもちよさは色々探してもわかりにくい。わかるのは痛くないとか、辛くない箇所の可能性のほうが高い)
ということになります。
また「きもちよさ」をききわけていただくには、
介助補助法、言葉の誘導、操者自身のからだの使い方、動かし方などの「条件」が必要です。
操者が未熟なのに、被験者に「きもちいいですか」と聞くという、笑い話にもならない話が未だに聞かれるわけです。
ちなみに「楽」というのは「バランスがとれていてなんともない」という状態も指します。私の解釈ですが、奈良の北村先生は、この「楽でなんともない」という状態を「無」「無の操体」とおっしゃっているんでは。つまり「無の操体」(快ではなくなんともない)というのは「楽」をききわけているのではと思っています。
そして、操体自体は既に第四分析くらいまで進化しています。
もう少しすると、三浦先生から驚愕の発表があるかもしれません。