モノゴトを伝授するというのは、なかなかこちらの思い通りには行かないことがあります。
学校のようにシラバスがあるわけではありません。
また、できれば皆一緒に進めたいところですが、途中で誰かが休んだりすると、少し待たなくてはいけない。
そして、私は「これは、偶然ではなく、そういうことになっているのだ」と、自分に言い聞かせながらも「もうちょっと足並みが揃わないかな」と思ったりします。
こちらが「みんな伝えたい」と思っても、なかなかそうはいかない。
また、あることを伝えたら、しばらくは「塩漬け」(三浦先生曰く)にしておかないといけないのです。
「塩漬けもそろそろ馴染んできた頃だから『鍵』を渡せるかな」と思っても、渡せないこともあります。
また、そもそも世の中の人は「鍵」があるなんて夢にも思ってないかもしれません。
あ、鍵って何?と思う人がいるかもしれませんね。
例えて言うならば、仏像に魂を入れることを「開眼供養」とか言いますが、なんとなくそんな感じです。