操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

ティースクリップ(お役立ち)

ここ数年、ショートヘアではなく、髪の毛を伸ばしています。

今年の一月までは結構長くて、ひねってアップにしていたのですが、一月に少し切って、スパイラルパーマをかけて、部分的にブリーチを入れました。

 

その時に、ギリギリで結べる長さ(仕事の時は結びたい)にしてもらったのですが、なにせくるくるにパーマがかかっているので、ゴムで結ぶと絡みます。

以前から、るはなく、髪の毛を伸ばしています。

 

今年の一月までは結構長くて、ひねってアップにしていたのですが、一月に少し切って、スパイラルパーマをかけて、部分的にブリーチを入れました。

 

 

 

その時に、ギリギリで結べる長さ(仕事の時は結びたい)にしてもらったのですが、なにせくるくるにパーマがかかっているので、ゴムで結ぶと絡みます。

 

というわけで、以前から、スプリングヘアゴムを使っていたのですが、これもからみやすい。

といわけで、今絶賛愛用中がこれです。

 

 

がぱっと髪の毛がはさめます。

私の場合、かなりスパイラルにパーマがかかっているので(髪にボリュームが出ている)、以前、幅の狭いヘアクリップで挟んだら、壊れたことがありました(汗)。

 

これは、かなり大きさがあり、名前のとおり「歯」がついているので、多毛でも挟めます。

 

 

ぎっくり腰の時は操体ではどうするか?その2

続きです。

私(畠山裕美)の場合はどうするか、です。

 

私の場合ですが「足趾の操法」を用います。

ぎっくり腰をやる前に、診せていただいている方であれば「あれ?いつもと違う」ということが、はっきりわかります。

 

趾(あしゆび)や、付け根のあたりというのは「情報の宝庫」です。

 

我々は、その情報を「指先」でモニターしながら施術を行っていくのですが「そこの一点に触れられると、腰の痛いところに響く!」ようなところや「趾をまわすと、何だかカクカクひっかかる」とか「ピアノ線のような細い線が指に触れる」などのようなことがあります(他にももっとありますが)。

なお、これらは「重箱の隅をつつくような」細かい触診ですが、これはほぼ「職人の仕事」のような気がします。

 

 

何で足にさわって腰痛が解消するの??という話しですね。

操体あるあるですが、鍼灸なども、患部から離れたところの経穴に鍼を打ったりお灸をすえたりします)

 

 

これらの「触診」が、糸口になることが多いです。

ここからは、動診を使うなり、皮膚へのアプローチを使うなり、息診息法を使うなり、第五分析を使うなり、操者によって違うでしょう。

 

 

何度か書いていることですが、洋書で橋本敬三先生の「万病」を中古で買った時、「肩の痛みは足の操作から」という記述のところに、私の前の持ち主が、赤鉛筆で「?」をつけていました。

 

正確に言えば「肩の痛みは、足の収縮(contrantion in legs)とあるので、おそらくは、足の長さの左右差や、歪みを指しているのでしょう。

「50歳以上の人の肩の痛みは、足の長さの不揃いから起こっている(片足が収縮して短くなったりしている)。最初に操体法で、下肢の施術を行ってから、肩の操法を行う」

 

ざっくり言うと、この赤ペンで線を引いた人は「なんで50肩の理由が足なの?」「なんで関係ない足の治療からやるの?」と思ったのでしょう。

私も、操体のセオリーを知らなかったら「?」だったと思います。

 

なお、日本語を引用します。英訳とはちょっとニュアンスが違いますが、英語圏向けに訳したのかもしれません。

 

なお、足と足首ではかなり違いますよね。

 

同じ五十肩でも足に変化が出ている五十肩と、足に出ない五十肩とがあります。ほとんどのばあいは足に出るので、足首を動かすことによっても治ります。ところがたまに足に出ない五十肩があり、これは上体の歪みだけが影響しているので、足を動かしても治りません。

どこにいちばん影響が出ているのか、それにしたがってからだを動かすようにします。五十肩の治療がうまくできればベテランといえます。土台になっている足からしらべてせめていくようにすることが大切。最初から患部にかかると失敗します。

 

f:id:lovecats:20210415123711j:plain

 

 

ぎっくり腰の時は操体ではどうするか?その1

操体法の有名?な操法に「仰臥膝二分の一屈曲位で、足関節を背屈させて脱力する」というものがあります。

 

「つま先上げ」と言っている場合もありますが、あれは「つま先を上げているのではない」ので、私はそうは言いません。

正確には「趾(あしゆび)の背屈」と言ったらいいんでしょうか。しかし、昔からの伝統?で「足関節の背屈」と言うことが多いです。

 

これは、何をやっているのかというと、膝裏(しつか)の圧痛硬結を除去してるんですね。

膝の裏には「委中」「委陽」という、腰痛の特効穴があります。

鍼灸師の方などに「膝の裏を触診します」というと「委中か委陽ですか?」と聞かれますが、かならずしもそうではありません。それ以外の場所にも圧痛があったりします。

まあ、膝の裏をゆるめているのだから、委中、委陽にも作用しているのでしょうね。

 

しかし、単に足首を背屈しただけとか、つま先を上げただけでは、ダメです。
委中まで、いや、全身が「連動」する必要があるんです。


つま先を上げておろすだけで、腰痛が消えた!というのならば、世界中の誰もがやってると思うんですが、そうじゃないということは、やっぱり「つま先を上げておろす」だけでは不足があるということです。

 

その「不足」のテクニックをしっているのが、我々操体のプロなんです。

 

★Q★ 何故、足関節の背屈、あるいは趾の背屈によって、腰痛が改善するのか?

★A★ 膝の裏は「ひかがみ」(ひざかがみ)と言って、全身の歪みが鏡のように反映されるところ。また、委中という腰痛に効く経穴もある。ここをゆるめ、圧痛硬結を除去することによって、ボディの歪みを正し、二次的に症状疾患にアプローチする。また、委中、委陽などの、腰痛に効果のあるツボを狙うこともできる

 

みたいな感じでしょう。

 

しかし、しか~し、

ぎっくり腰でいらっしゃる方、あるいは「ぎっくりしちゃったから来て下さい」というような、急性期の場合、

 

仰臥膝二分の一屈曲位がとれないことがあります。

こういう時は「一番安楽なポジション」をとってもらいます。

 

 

たけのこを茹でました。

今日、朝堀りのたけのこ2本を200円で売っているのを発見しました。

早速買って、茹でてみました。
圧力鍋を使ったので、手早く出来ます。自分のためにもメモしておきます。

 

私は圧力鍋大好きで、ずっと使っているんですが。使い慣れると手放せない便利ものです。たけのこ、普通に茹でると、米ぬかを入れるとか結構時間も手間もかかるんですが、圧力鍋を使うなら、皮を向いてお米をいれて20分加熱するだけです。

 

f:id:lovecats:20210414191856j:plain

長さ25センチ位です。

f:id:lovecats:20210414191951j:plain

包丁で二つ割りにします。

たけのこ、包丁で二つ割りにすると、簡単に皮がむけます。
下の黒いブツブツは包丁でそぎ落とします。

f:id:lovecats:20210414192141j:plain

圧力鍋にたけのこを入れ、水をひたひたに注いで、お米を一握り入れます(米ぬかは入れなくても大丈夫です)。

f:id:lovecats:20210414192301j:plain

圧力鍋に火をつけます。圧力がかかったら、火を弱めて15分〜20分加熱、火を止めて自然に冷まします。冷めたら水で洗ってお米を洗い流します。たけのこは、ジップロックとかにきれいな水をいれて毎日変えれば冷蔵庫で1週間もつそうです。

 

この後。たけのこ1本は、鶏腿一枚、油揚げ一枚を適当にカットしたものと(水180cc 酒20cc しょうゆ大さじ1,さとうとみりん大さじ2)を、圧力鍋に投入し点火、圧がかかったら5分〜7分。圧力が抜けるまでまって出来上がり。少し煮詰めてもよし。

 

残ったたけのこ1本は、上半分の柔らかいところを、刺身包丁で薄切りにして、お刺身に。ワサビじょうゆで。

 

というわけでたけのこを愉しみました。

 

季節のもの、皆さんも愉しんでくださいね

 

「ベーシック講習」のテキストリニューアル。

操体の施術+ベーシック講習」は、私のプログラムの中でも一番人気のものです。

 

実際に受けて頂いてのレクチャーなので、

操体で言うきもちよさってなに?」
「本を読んでもわかりません」
「動画を見てもさっぱりわかりません」
「他で受けましたが、きもちよさは、わかりませんでした」

などなど、操体経験者の質問にもお答えできますし、

 

操体は全く初めて!」
という方も大丈夫です。

 

また、手技療法家や、その道のプロの方で
操体のここのところがわからない」という方も大丈夫です。

 

というのは、その方のご希望を伺って、プログラムを作るからです。

 

第五分析のヒントを得て、操体のセルフケアはますますシンプルに、わかりやすくなっています。

 

施術+ベーシック講習(日曜開催追加) | %blog

www.teizan.com

何故か最近「受けたい」という方が結構多く、また、操体法の新しいメソッドをためしてもらいたい、ということもあり、テキストをリニューアルしました。

 

f:id:lovecats:20210413164917j:plain

こんな感じです。

 

GWも開催予定です。予定はこちらをどうぞ。

 

皆様のお越しをお待ちしております

操体法の脱力は「ラグドール」ではない

昨日、第2日曜は、東京操体フォーラム実行委員の月一度の勉強会でした。

その時「脱力」が話題になりました。

 

我々は、第1分析的な「瞬間急速脱力」は、あまりやっていません。

というのは、瞬間的に抜くのは(特に息を吐きながらとか)は、結構難しいのと、諸状疾患を抱えたクライアントに無理がある場合があるからです。

 

私が「瞬間急速脱力、本当に必要?」と思ったのは、ある操体の大会での出来事でした。

何人かの方がデモをやったのですが、

前屈して、脱力、後屈して、脱力、とかやっていたのです。

これ、かなり危ないですよね。

 

タイトルの「ラグドールではない」ですが、これ、以前アメリカで操体を習ったという日本の方に偶然聞いたのですが、アメリカで「ラグドールのように脱力する」と習ったのだそうです。

ラグドール、と言う種類の猫がいますが、いわゆる「ぬいぐるみ」です。

子猫を触ったことがある方なら、ご存知かと思いますが、子猫って、ぐにゃぐにゃしていますよね。立てば普通にとことこ歩きますが、だっこすると、ぐにゃぐにゃのぬいぐるみのようになります。丁度、そんな感じです。

 

または、ひものついたあやつり人形を想像して下さい。脱力した後、床に落としたあやつり人形のイメージです。全ての力が抜けて、全身が抜けています。


寝てやるならば、ラグドールのように「ぐにゃっ」と、重力に逆らわずに脱力して委ねるのもアリかもしれませんが、例えば足関節の背屈を指示して、脱力する場合、我々は「足の関節をゆるめる」ことを予想しています。

 

これが「足の関節をゆるめる(つま先が床に落ちる)」のではなく、他も緩んで、膝が倒れるくらいぐにゃっとゆるむ(これだけゆるむには、事前にかなりの力が必要です)、みたいな感じになります。

 

ちょっと違いますよね。

 

というか、操者としては、そこまで(全身でぐにゃっとなり、仰臥膝二分の一屈曲位が崩れるくらい)崩れると、結構困ったりします(予想外)。

 

というわけで、立位で後屈して「ストン」と脱力している姿を見たのですが、立っているから勿論立位はキープしているのですが、危ないなあ、と思いました。

勘違いして、ラグドール並みに「ぐにゃ」っとなって、転倒する人がいるかもしれません(実際に実技を見ていて、危ないな、と思った感想です。瞬間的に、はずみをつけて脱力していたからです。前屈はまだしも、後屈はかなり危ない)。

 

しかし、本人達は真面目にやっているわけです。そして、それを指導している。
それが危険だというのです。

 

健康な方ならともかく、年配の方などが、後屈して瞬間脱力して、転倒とかしたら危険です。

 

多分この方達は、両手を水平に上げて、ストンと落とすというのがあるので、前屈も後屈も側屈も左右捻転も、瞬間的に抜くと思ったのだと思いますが、前屈からの起き方や、後屈からの起き方などはちゃんと記載がありますし、前後屈、左右捻転、左右側屈で「瞬間的に抜かせる」というのは聞いたことがありません。

 

これを「いろんなやり方があるから」と括るのは簡単ですが、もし「後屈で瞬間脱力をしたら、転倒して倒れて怪我をした」という高齢者(高齢者に限りませんが)がいた場合などは、どうするのでしょうか。

 

なんていうことを思い出しました。

 

というか、今は、瞬間急速脱力でなくても、充分対応できるんです。

実は「瞬間急速脱力」は、結構難しいのでした。

 

 

 

子猫の頃は、驚く程ぐにゃぐにゃだった真魚君ですが、今は超しなやかな筋肉質です。

 

f:id:lovecats:20210412172142j:plain

くねくねまーちゃん、と呼ばれています

 

 

操体的自然体立位を習得する秘訣

自然体立位。
般若身経をやる場合の、基本のスタンスです。

一番簡単なのは

  • 足は腰幅
  • つま先とかかとは平行に
  • 背筋は軽く伸ばし
  • 目線は正面の一点をみる
  • 膝の力をホッ、とゆるめる

というスタンスです。

これ、慣れないと、左右捻転とか終わった後、つま先が外側に向いていたりします。
慣れてくると、前後屈しても、捻転しても、側屈しても、この「つま先と踵は平行に」という足のフォームが崩れなくなります。


というわけで「こうやるんだよ」ということは、アタマでは理解できますが、実際に、からだが覚えてくれるまでは、ある程度の時間がかかります。

 

そこで、よく聞かれる質問があります。

 

「これ、いつもずっとやっている必要がありますか?」いうことです。

私は

「そんなことないですよ。最初は型を覚えて、それからはちょこちょこやっていれば(意識的)、無意識のうちにできるようになります」

と、言います。

(無意識のうちに、というのは、意識しなくても、つま先と踵は平行に、というのが自然にできる、ということです)

 

「いつもずっと」とは、生活の中で、常に「自然体立位」のスタンスをとった方がいいのか、という話しですね。

 

さて、考えてみてください。

朝、顔を洗ったり、歯を磨いたりしますね。

その場合、洗顔と歯磨きは、日々のルーティンの中に、無意識のうちに組み込まれていませんか?

 

別に、一日中洗顔と歯磨きの事を考えてはいませんよね。

これと同じで、「ずっとやっている必要はないが、意識するときは意識して、あとは、無意識に任せる」のが、いいと思います。

 

というのは、昔「自然体立位を朝から晩までやっていたら疲れた」という人がいたものです。

別に朝から晩までやっていなくてもいいんです。

一日に一度か二度、意識的に練習して、あとは無意識に任せる。

そうすると、意識しなくても、自然にできるようになります。

 

「朝から晩までやったら、早く上手くなる」わけでもないような、気がします。

 

 

朝から晩までずっとやっている、というのは「意識100パーセント」の状態です。

それよりも、「少し集中して」「あとは無意識に任せる」というのがいいのではないでしょうか。

 

繰り返します。


最初は勿論「型」を覚える必要がありますが、その後は「少し集中して」「無意識に任せる」のです。

 

ラジオ体操だって、覚えたいからと言って、朝から晩までラジオ体操してたわけじゃないですよね。

あれは、毎朝とか、体育の時間に毎回とか、定期的に繰り返すから、覚えるのです(音楽との連鎖反応もあるかもしれません)。

 

朝から晩までいつもずっとやっている、と言った方が、何となく頑張っていそうで、早く結果が出そうな気がするかもしれませんが、からだで覚えることは、ある程度覚えたら、無意識に任せるのが良さそうです。

 

これも、操体で言うところの「頑張るな」かもしれません。

 

あ、ここで一つ思い出しました。

昔、自然体立位、の指導をした際の話しです。

「膝のちからをほっ、とゆるめる」というのは、実は含胸抜背(がんきょうばっぱい)と言うものに近い(これは、太極拳などでよく聞く用語ですが、私も太極拳の先生から教わりました)と思います。

何かというと、骨盤を前弯曲(これは操体用語ですが、腰を反らす、の反対です)させます。

太極拳など、中国武術では「腰を反らさない」「出っ尻にしない」のが基本です。

普通、腰を反らさないと「背中が丸まって姿勢が悪くなる」と、言われますが、そうではなく、腰を反らさずに、なおかつ背筋をすっきりと伸ばすのです。腰は反らせません。

 

骨盤の前弯曲、後弯曲についてはこちらをどうぞ。

www.teizan.com

 

この話をしたら、ある年配の女性が

「私は子どものころ、厳しく育てられて、腰を反らせて良い姿勢にしなさいと、モノサシを背中に入れられたので、腰は反らしたいんですが」とおっしゃいました。

 

確かに腰を反らさずに、膝の力をゆるめるのは、スカート姿やスーツ姿の女性にはあまり向いていませんが、

なにも、スカートやスーツ姿の時まで「自然体立位」を常にやって下さい、というわけではないんです(汗)。

 

そりゃ、スカートやスーツ、ハイヒールを履いた時などは、腰は反る(というか、膝を伸ばすと、体の構造上、骨盤は反ります)ので、臨機応変です。

 

「ずっとやっている(ずっと意識する)」と「目的を意識して、後は無意識に任せる」。この違いを分かって頂ければなあ、と思います。 

f:id:lovecats:20210409155621j:plain

意識と無意識の割合が決め手です。