操体の勉強をしていると、キョロキョロすることがなくなります。
つまり、キモがすわってくるのです。
★そういう方法を学ぶ事ができます。
視診触診の講義でも言っており、三浦先生の定例講習でもよく言うことなのですが、
「見方」というのは操体臨床において(いえ、他も同じだと思います)非常に大切です。
これは、視力には関係ありません。視覚に障がいのある方が、驚くような「診方」をするのはよくあることです。
「凝視するな」と言っても、凝視する人がいます。
凝視すれば、つまり頑張れば見えると思っているのです。
しかし、凝視しても見えません。
昨日、赤坂の豊川稲荷東京別院の読誦会(どくじゅかい)に参加してきました。
何をするかというと、お経を読む勉強をする会です。
★毎月18日(7月8月は除く)。13時半から。会費1000円、初回は体験ということで無料で参加できます。経本がない場合は購入可能です。
昨年度はずっと日が合わなかったのですが、今年度は予定を合わせることができました。
講師は太田先生という若い(私より)、早稲田の大龍寺のご住職です。
https://hotokami.jp/articles/5/
私は幸いにも?東京国際仏教塾の曹洞宗コースで、卒業試験に木魚を叩きながら大鏧(だいけい)と小鏧(しょうけい)、をならしながら「般若心経」を人前で読経するという修行をしていたので、焦らずに読むことができました。
むしろ、読誦会は一般の方も参加しているのでとても丁寧に細かく教えていただき、復習にもなりました。
さらに、いつもは1人でお経をあげているわけですが、大人数でよむ、ハーモニーというか調和を考えるというお話も新鮮でした。
体験すると納得すると思いますが、お経を読むのは、体力が必要です。
また、声を出すので、すっきりします。
そこで出てきたのが「集中」というお話です。
「集中には二種類あります」という出だしから
「ファミコンに夢中になっていて、気がついたら日が暮れて周りが真っ暗になっていた」ような、「そこしか見ていない集中」、つまり「凝視」のような集中です。
もう一つは「お線香を立てるような集中」。
お線香を香炉に立てるには、まっすぐ立てるとか、香炉のどこに立てるかとかはもとより、作法(立ち居振る舞い)なども考えなければなりません。つまり「複数の集中」です。
私は「凝視」と「放散視」という言い方をしていましたが、
これは「一点集中」と「複数同時集中」とも言えるかな、と思いました。
操体の臨床を行う時ですが、操者は被験者のからだに触れながら、さらに言葉の誘導をし、被験者を誘導、導誘しながら自分のからだも操り、なおかつ被験者の様子や動き、その場の空気などにも集中しているのです(マルチタスクなのです)。
このような「職人技」っぽいことは、当然ながら、短期の講習では身につきません。
「こういうのがあるよ」というご紹介や提示はできます。
2019年GW操体プレミアムベーシック&アドバンス講習 - 操体法大辞典
こういうことは慣れと経験だなと思っていましたが、最近、作法とコツがあるのだということを学びました。
2019年 操体法講習のご案内 - 操体 三浦寛 人体構造運動力学研究所